つみたてNISAとiDeCoの違いを整理しよう
こんにちは、雪越後です。
つみたてNISAやiDeCoについて、整理しますね。興味があればぜひ試してください。
表 一般NISA、つみたてNISA、iDeCoの整理
一般NISA | つみたてNISA | iDeCo | |
投資対象 | 上場株式(ETF、REIT)、投資信託 | 投資信託 | 投資信託、定期預金、保険 |
限度額 | 120万円 | 40万円 | 自営業、会社員、年収等で異なります。 |
投資方法 | 一括買付、積立 | 積立 | 積立 |
引出 | いつでも可能 | いつでも可能 | 60歳まで不可 |
税制優遇 | 運用益が非課税 | 運用益が非課税 | 運用益が非課税、掛け金が所得控除 |
※一般NISAとiDeCoは併用可能です。
一般NISAとつみたてNISA、どちらが良いかと聞かれた場合、年間120万円も積立できるかによります。また、つみたてNISAの運用期間は、20年と長期に及ぶのでこちらのほうが複利による恩恵を受けると思っています(一般NISAの運用期間は5年)。また、一般NISAについては、法改正されたので最新の情報を確認してください。
私は、つみたてNISAとiDeCoを併用しつつ、余剰金がある場合は米国個別株に投資します。米国個別株に投資するときは、近くの経験者に話をしてみると良いでしょう!
S&P500とVTIの違いって・・、難しいね。比較対象にならないから。
こんにちは、雪越後です。
S&P500とVTIについて説明しますね。
S&P500は、米国で有名な株価の指数です。500社から構成されています。NYダウ30よりもこちらが米国株式市場の動きをよく表しているかな。このS&P500に連動したETFがVOOなんです。ちなみにVTIは米国3500社以上から構成されています。以下に2011年からのチャートを添付しますね。
ここで注目するべき点は『VOOはVTIよりも高い』ではないです。西暦に応じてVOOとVTIの増減の傾向が同じなんです。VTIはVOOよりも安い分、口数を多く買えます。でもVTIの価額はVOOの約半分。結論からするとVOOとVTIはどちらを買っても結果として資産総額はほぼ同じ。
これらVOOやVTI等ETFに連動した投資信託があります。有名なのは、VOOに連動した投資信託としてはSBI・バンガード・S&P500インデックスファンド、VTIに連動した投資信託としては全米楽天インデックスファンドです。これら投資信託をつみたねNISAやiDeCoで購入すれば資産形成に役立つわけです。つみたてNISAとiDeCoの区別は明日記事にしますね。
桐島、つみたてNISAとiDeCoで楽天全米株式インデックスファンドが買えるってよ
こんにちは
雪越後です。
まず、1950年以降の日経平均株価とS&P500を比較します。以下は、日経平均プロファイルとYAHOO!FINANCEから取得したデータをグラフにしました。
日経平均株価は、1980年に40,000円を記録して現在22,000円を維持しているところです。でも、日銀がETFで買い支えているため、日本株価は本来の市場価値を反映していないと推定します。歪んだ市場の日本株価は、いつか適正株価に戻ります。そのときの適正株価は20,000円より低いはず・・。
S&P500は、右肩上がりですね。2000年のITバブル、2008年リーマンショック前の株価水準を超えてます。過去の暴落を乗り越える力強さを米国市場から感じます。
そんな米国市場の力強さを期待して、私が所有する投資信託は楽天全米株式インデックスファンド(VTIに連動した投資信託です。)。こちら、つみたてNISAで買付可能。さらに、楽天証券であればiDeCoで買付可能。iDeCoであれば、買付金額分が所得税から控除されるため節税になります。米国市場の恵みと節税効果を享受しないのはもったいないですよね。
S&P500とVTIは、どんな関係があるのか。次回は、その説明をします。
アルトリアグループの株価$57.02の行方はいかに!
こんにちは
雪越後です。
ご無沙汰してます。アルトリアグループの業績を確認しましょう。その前にアルトリアグループについて簡単に述べますね。
創業1919年
上場1923年
たばこをメインとして、食品等の製造と販売を行ってました。たばこ銘柄は、マルボロやラークです(食品はクラフトといえば伝わるかな)。2007年にクラフトを、2008年に海外事業を担うフィリップモリスインターナショナルを、アルトリアグループから分離してます。結果、アルトリアグループは、米国国内のたばこの製造の販売を担ってます。
SABミラーというお酒を扱う会社の親会社でもあったのですが、アンハイザー・ブッシュ・インベブがSABミラーを買収しました。アルトリアグループは、お金の代わりにアンハイザー・ブッシュ・インベブの株式を取得して、同社の株主2位と位置付けられてます。ちなみに、アンアンハイザー・ブッシュ・インベブは世界最大手のビールメーカです。
アルトリアグループは、苦難が続いてます。2017年7月、FDA(米国食品医薬品局)がニコチン含有量の引き下げ義務付けを検討すると発表しました。2018年1月、FDAは加熱式たばこが従来の紙巻きたばこに比べ有害性が低いとするフィリップモリスの主張を承認しませんでした。結果、現在(2018年6月23日)の株価は57ドル、2017年6月の75ドルから比べると25%ダウンしました。
そんなアルトリアグループの業績を確認しましょう
成熟産業であるため、売上高は横ばい、キャッシュフローも横ばいでしょうか。キャッシュフローマージンは15%を超えていますね。設備投資を必要としないため、営業キャッシュフローとフリーキャッシュフロー推移が同じです。過剰な設備投資による倒産のリスクは小さいですね。
配当は、連続増配49年を記録しています。年間8%の増配です。私のベースアップは、1.5%でした(涙)。
健康志向のため、喫煙者数は縮小傾向にあると思います。でも、単価を値上げをするため、売上を一定に維持できると推定します。また、人口減少による喫煙者の減少は考えられません(米国の人口は縮小傾向にないため)。
以上より、アルトリアグループは株主のため現金を払ってくれるマネーマシーンと推定します。このマネーマシーンの行方を、私は楽観視しています。
アルトリアグループについて述べる前に、日本と米国の人口ピラミッドを確認したい
こんにちは、雪越後です。
今回はアルトリアグループについて私見を述べる予定でしたが、その前に日本と米国の人口ピラミッドを記事にさせてください。
日本(2017年基準) 米国(2017年基準)
日本(2050年基準) 米国(2050年基準)
引用元はWorld Population Prospects 2017です。
2017年基準の人口ピラミッドについて、米国の人口は60歳以下から各年齢に等しい割合であるのに対し、日本の人口は40歳以下から減少に転じ、20歳以下が3%を割っている。
日本の人口ピラミッドについて、2017年基準と2050年基準を比較すると、増加傾向に転じる気配が感じられないですね。一方、米国の人口ピラミッドについて、2017年基準と2050年基準を比較しても傾向は同じですよね。
(ちなみに、この人口ピラミッドの件、株式市場に織り込まれています。)
今回、アルトリアグループについて記事にする前に、日本と米国の人口ピラミッドについて記事にしました。アルトリアグループは米国市場に特化したたばこを扱っている企業なので、米国の人口ピラミッドを確認するのは有用だったのです。
次回は、アルトリアグループの業績を確認しましょう。
債務超過のフィリップモリス。それでも、経営者は株主に配当を支払う。
こんにちは、雪越後です。
4月20日、フィリップモリスの株価が10%以上暴落しました。理由は、日本市場で扱っているアイコスの売上が鈍化しているからとのこと。フィリップモリスの経営者は、今後、どのようにアイコスを扱っていくかを考えていることでしょう。フィリップモリス様、どうか弱小株主である雪越後のために働いてください。
フィリップモリスは、債務超過に陥っている企業です。日本市場では債務超過に陥った場合、一年以内に債務超過を解消しないと上場廃止です。一方、米国市場では債務超過だからといって上場廃止にはなりません。フィリップモリスは債務超過に陥っているのだからそれを承知で株主になれ!という思想です。
そんなフィリップモリスの世界シェアとキャッシュフローと業績を確認しましょう。
学生時代、煙草を吸う人を見て思ったことがあります。なぜかマルボロが多いですよね。そんなマルボロを扱っているフィリップモリス、世界2位です。ブリティッシュアメリカンタバコはケント、JTはメビウスが有名ですね。
営業キャッシュフローは増加傾向にないですね。営業キャッシュフローマージンは15%に届いていない。
売上は増加傾向にないですね。純利益も横這いです。今後のアイコスの売上に期待したい。
配当は連続増配で、直近の増配率は2.43%です。
最後に、フィリップモリスは債務超過になってまでも増配を続けてます。これは、増配を継続することが当然であるとい米国の文化によるものです。私は、債務超過になってまでも株主還元をする米国企業の株主でありたい。
以上。次回は、アルトリアグループです。