アルトリアグループの株価$57.02の行方はいかに!

こんにちは

雪越後です。

ご無沙汰してます。アルトリアグループの業績を確認しましょう。その前にアルトリアグループについて簡単に述べますね。

創業1919年

上場1923年

たばこをメインとして、食品等の製造と販売を行ってました。たばこ銘柄は、マルボロやラークです(食品はクラフトといえば伝わるかな)。2007年にクラフトを、2008年に海外事業を担うフィリップモリスインターナショナルを、アルトリアグループから分離してます。結果、アルトリアグループは、米国国内のたばこの製造の販売を担ってます。

SABミラーというお酒を扱う会社の親会社でもあったのですが、アンハイザー・ブッシュ・インベブSABミラーを買収しました。アルトリアグループは、お金の代わりにアンハイザー・ブッシュ・インベブの株式を取得して、同社の株主2位と位置付けられてます。ちなみに、アンアンハイザー・ブッシュ・インベブは世界最大手のビールメーカです。

アルトリアグループは、苦難が続いてます。2017年7月、FDA(米国食品医薬品局)がニコチン含有量の引き下げ義務付けを検討すると発表しました。2018年1月、FDAは加熱式たばこが従来の紙巻きたばこに比べ有害性が低いとするフィリップモリスの主張を承認しませんでした。結果、現在(2018年6月23日)の株価は57ドル、2017年6月の75ドルから比べると25%ダウンしました。

そんなアルトリアグループの業績を確認しましょう

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成熟産業であるため、売上高は横ばい、キャッシュフローも横ばいでしょうか。キャッシュフローマージンは15%を超えていますね。設備投資を必要としないため、営業キャッシュフローとフリーキャッシュフロー推移が同じです。過剰な設備投資による倒産のリスクは小さいですね。

配当は、連続増配49年を記録しています。年間8%の増配です。私のベースアップは、1.5%でした(涙)。

配当(ドル) 増配率
2012年 1.7 7.59%
2013年 1.84 8.24%
2014年 2 8.70%
2015年 2.18 9.00%
2016年 2.36 8.26%
2017年 2.54 7.63%

 

健康志向のため、喫煙者数は縮小傾向にあると思います。でも、単価を値上げをするため、売上を一定に維持できると推定します。また、人口減少による喫煙者の減少は考えられません(米国の人口は縮小傾向にないため)。

以上より、アルトリアグループは株主のため現金を払ってくれるマネーマシーンと推定します。このマネーマシーンの行方を、私は楽観視しています。